君のいる町といない町
本当は こんな僕でももう分かってる
君は僕が好きじゃないだけだ
君が好きなのは僕じゃないだけだ
『じゃあ、何故』 / 阿部真央
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年末は『ハクバノ王子サマ』にハマってしまい、新しい漫画に取りかかれないのではと思っていたけれども、『君のいる町』が面白い、というか読むのが辛いという話を聞いたので物は試しで読んでみた。
VIPPPERの漫画 : 君のいる町見て死にたくなった・・・・
なるほど、これは辛い
作りとしては、主人公の青大(はると)が女Aと仲良くなって付き合いそうになったら女Bが擦り寄ってきて、女Bと付き合いそうになると新たな障害とともに別の女Cが現れる、もしくは女Aが復活してきてどちらかと上手くいきそうになると振り出しに戻る。たったそれだけなのに、描かれているのは絵と文字だけなのに、これほど主人公の不幸を願いたくなる漫画を他に知らない。別に知りたくもないけれど。
主人公が順風満帆な訳ではなく適度に不幸でもあるんだけど、それでも足りない。不幸が足りていない。ヒロインもヒロインで渡り鳥のように男を挿げ替えていくのでこんなビッチがヒロインでも良いのかと思えてくる、こんなことで良いのか、可愛いは正義か。そんな姉を見て妹が一言。
友人らで集まった時に誰々は元カノで誰々はその前でみたいなことになっているのは、狭いコミュニティのなかで付き合ったり別れたりを繰り広げているからなんだろうけど、こういう人たちは普通にいそうで、その辺りが妙にリアル。