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安全だとは私は言わない...?

 

川内原発:田中規制委員長「安全だとは私は言わない」 - 毎日新聞

 

別に原子力発電に賛成でも反対でもないんだけど、なんだろう、このもやもや感

「基準への適合は審査したが、安全だとは私は言わない。これがゴールではないので、(九電は)努力していく必要がある」

 

 規制委委員会は基準に適合しているかどうかだけを審査するだけで良いし、政府だって一企業の発電方法に対して口を出さなくても良いと思うんだけど、規制委員会という名前を名乗っている組織なら、基準に適合していた場合は安全なのかどうかくらいは責任を持って言うべきじゃないのかね。

いや、そもそも安全とは何なのかという話になるけど『事故のリスクは低い』とか他にいくらでも表現方法あるんじゃないかな。

この言い方だと

『うちで売ってる野菜は無農薬栽培で農家から直送された今朝採れたばかりの新鮮さが売りの野菜だけど、美味しいかどうかは私は言えない』

みたいな感じで、本当は「誰が食べても美味しいと感じる保証はできませんよ」って言いたいんだろうけど印象的に全く逆で「これ、まずいよ」って感じしか伝わってこない。委員長の発言も同じであえて「安全だと言わない」と宣言するあたり「これ、全然安全じゃないんですわ」という印象しか残らない。本当に全然安全じゃないのならそれでも良いんだけど、そうすると「なんで新規性基準をパス出来たんだよ...」と机に拳を打ち付ける九州電力社員の姿が目に浮かぶような...

400ページ以上の審査書類を作って合格の判子までもらったのにこの仕打、関係者なら怒っても不思議じゃないような気もする。