俺の...
先日借りた『俺のイタリアン、俺のフレンチ』/ 坂本 孝 を忘れないようにメモっておこう、図書館で借りると読みたいときに読めないのでいちいちメモっておかなければならないのが玉に瑕。
俺のイタリアン、俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方
- 作者: 坂本孝
- 出版社/メーカー: 商業界
- 発売日: 2013/04/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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俺のイタリアン、俺のフレンチはともに立ち飲みを主とする居酒屋形態のお店で、普通の居酒屋と違うところはシェフがいずれもミシュランの星付きのお店から移ってきたという点である。
通常星付きのシェフの料理は料金も高いが俺の~では原価率60%を超えるような値段で提供している。これを可能にしているのは立ち飲みならではの回転率の高さだという。
著者はこれまでに古本屋チェーンの『BOOK OFF』を企業した坂本孝、50歳でブックオフ、71歳で俺のイタリアンを創業するところを見るとなにかを始めるのに年齢は関係無いようにも思える。
BOOK OFF、俺の~を含めて著者は12回起業をしているが戦績は2勝10敗だそうだ、というとBOOK OFFと俺の~以外はすべて失敗ということになる。これはどこかで聞いたことがあると思ったらユニクロの柳井会長の著していた『一勝九敗』だった、ユニクロでも社内で様々なことを試したが10回やって1回成功すれば良い程度だと書いていたような。
印象的だったのは「飲食店にとって大切なのは、料理人に裁量権を与えることだ」という点、現金100万円を持ったシェフが毎朝築地に行って「あれちょうだい」「これちょうだい」といえる会社を目 指したいということだった、「社長が決めたレシピで社長が決めた値段」で料理を作るとなるとシェフの価値というのはなんなんだ?ということになってしま う、裁量権を与えるというのは責任を与えるということだけれど、それがないところに成長はないようにも思えた。
また銀座8丁目ドミナント戦略というのも面白い、通常同じ地域に他店舗展開すると競合してしまい全体の売上は落ちる、けれども同じ地域で客層も重なるからこそ企業内競争を活性化できるとして、銀座に集中出店しているという。