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ice_blog

思ったことを忘れないように、考えたことを思い出せるように

代理ミュンヒハウゼン症候群

review(本)

わが子を病気にしたがる親がいる。

子の病気をつくり出し、医師をはじめとした医療機関を巻き込んで子に不必要な検査等を受け続けさせ、長期間の入院を歓迎する。

 

なぜそんなことをするのか?

 (Amazon紹介文より)

代理ミュンヒハウゼン症候群 (アスキー新書)

代理ミュンヒハウゼン症候群 (アスキー新書)

 

 
18世紀のほら吹き男爵ミュンヒハウゼン男爵が由来。
代理ミュンヒハウゼン症候群(MSBP)は、イギリスの小児科医メードゥによって提唱された児童虐待の一種、自身を病気だと詐称する代理によらないミュンヒハウゼン症候群(MS)もある。
代理ミュンヒハウゼン症候群は、他者からの関心、賞賛、献身的な母親という眼差しを得るため、意図的に子どもを病気にするというもの。重要なのは児童虐待の一種で病名ではないということ。

メードゥが代理ミュンヒハウゼン症候群の疑いがあると証言した裁判で後に、母親側が逆転無罪となることがあった。これは代理ミュンヒハウゼン症候群という言葉を使うことで無実の母親を虐待者に仕立てたげられることが可能だということを示している。

英米の小児科学・精神医学の領域では子どもの診断と親の診断を分けて対応しましょうという動きが出てきている。
これらを受け、代理ミュンヒハウゼン症候群という概念が必要なくなるのかというと、そうではなく、この概念が認知されることで児童虐待防止への一歩になるかも知れない、と著者は書いている。
この概念を医師が認知することで、原因の分からない子どもの病気に一つのの答えが見えるかも知れない、また、「このような現象をみんなが知っている」ということを母親に知らせることで、それ以上の虐待を止められるかも知れない、そのためにこの概念は必要だという。