ユニバーサル・スタジオ・ジャパンには一度、2012年に訪れたことがある。その時は、2004年に経営破綻した後のV字回復の坂を駆け上っていた瞬間ではあったのだが、そんなことは露知らず、大阪に来たのだからUSJにも行ってみようと思い足を運んだのだった。し…

「鈴木」と親しく名をよんで、退出する首相の足をとめた。「ご苦労をかけた。本当によくやってくれた」と優しく天皇がいった。さらにもう一言、「本当によくやってくれたね」といった。 『十二月八日と八月十五日』/ 半藤一利______________________________…

日本の高齢者は、正月に孫にお年玉をあげることを楽しみにしている。逆に、孫のお年玉を取り上げるような高齢者は、およそ考えられない存在である。しかし、家族の中では起こり得ないようなことが、現に日本の社会保障制度では生じている。 『シルバー民主主…

死は生の対極としてではなく、その一部として存在する。 『ノルウェイの森』 / 村上春樹_______________________________________ 12年振りに岩井俊二が長編の映画を作ったというので封切り時から見たい見たいと思っていたら、思っているうちに公開が終わっ…

「わたしには、人間の意志を制御しようとする試みそのものが、大問題に思えるけど」 『ハーモニー』 / 伊藤計劃_______________________________________ 『虐殺器官』を読んだときから、読もう読もうと思っていた伊藤計劃の遺作『ハーモニー』をようやく読…

まさに貧乏を極めながら手にする小さなヴィトンだった。 『ハーバード白熱日本史教室』 / 北川智子 _______________________________________ カナダの大学に入学し数学と生命科学を専攻していたはずなのに、大学院で日本史を専攻することとなり、その後ハー…

「人生の意味」というものを問うことに、私自身は全く何の意味も見出せません。人生というのは、星や岩や炭素原子と同じように、ただそこに存在するというだけのことであって、意味というものは持ち合わせていない。 ジャレド・ダイアモンド _______________…

魔法の秘薬にりんごを浸けよう。永遠の眠りがしみ込むように。 『暗号解読』 / サイモン・シン_______________________________________ なんだか落ち着いてきたので随分前に読んだ本を忘れないようにまとめておこうかと思う。昨年読んだ本のなかでは一番面…

攻めの型があるのは大事だけど、それに依存すんのは危険じゃない？って言ってんの 『ジャイアントキリング』 / ツジトモ _______________________________________ 札幌ドームへサッカーを観に行ってみた。 北海道コンサドーレ札幌 対 ファジアーノ岡山FC 試…